ワックスにまつわる豆知識

ひと手間掛けてください

ワックスを塗布する前に

ワックスを塗布する前に

床は一見きれいに見えても、目に見えない汚れや手足の油分、埃や砂埃が付着しています。そのままワックスを塗布すれば、汚れや油分に弾かれてしまいます。それだけではなく汚れがワックスの塗膜の下に閉じ込められたり、埃や汚れを抱き込んで仕上がりは美しくなりません。美しい仕上がりのためには洗浄剤や剥離剤で汚れ・古いワックス層を完全に除去してからワックスを塗布することをお勧めします。

ワックスの効果

ワックスの効果

大きな傷がつく前に

ワックスは傷つきやすい床材を保護し美観を保つ重要な役割があります。ワックスを塗布することで床材を汚れから守ることはもちろん、静電気防止や抗菌剤配合のワックスを選べばさまざまな効果が床に付与されます。ワックスが塗られていることで、たばこの火種などを不用意に落としてしまってもワックスの表面だけが焦げ、床材は守られたというケースもあります。

JFPA F★★★★とは?

JFPA F★★★★

ホルムアルデヒド放散等級の自主表示制度

床用ワックスは建築基準法で定めるホルムアルデヒド規制の対象となる建築材料に該当しないため、「F★★★★」マークを表示する必要はありません。しかし日本フロアーポリッシュ工業会ではホルムアルデヒドによる室内空気汚染に配慮し、安全な製品を提供していることにご理解いただくため、該当製品には自主的に「JFPA F★★★★」マークを表示する制度を導入しています。

樹脂ワックスについて

樹脂ワックスについて

ワックス皮膜の限界

  • 充分に仕上がった樹脂ワックスの皮膜には、床面の光沢を上げて美観を高める効果や床面を保護する効果が期待できますが、その耐久性などの性能には限界があります。
  • 水・洗剤液・油・食酢などによって皮膜が白化することがあります。こぼしたらすぐに拭き上げてください。
  • 家具の引きずりなどの負荷には耐えられません。トラブルにならないようあらかじめ施工主様には説明しておきましょう。
  • ワックスは塗布30分ぐらいで指触乾燥しますが、中まで完全に乾燥させるには数日を要します。

ワックス塗布

  • 巾木など周辺を養生し、板目に沿ってできるだけ薄く、部屋の奥から手前にゆっくりと塗りましょう。

ワックス塗布における密着および仕上がりの不良とその原因

  • ワックスの粉化現象(パウダリング)
     → 5℃以下で施工した場合に起こります。
  • 床面から簡単に剥がれてしまう。
     → 密着不良。原因は様々あります。
  • 光沢や皮膜強度の低さ(仕上がり状態の不良)
     → 水拭き不足などが原因です。
総括
  • フローリングは水を嫌います。できるだけ吸い込ませないように注意しましょう。
  • きれいに仕上げるためには下準備(除塵・洗浄・水拭き等)の手間を惜しまないようにしましょう。

フローリング専用ワックスについて

フローリング専用ワックスについて

密着性

近年フローリング表面のUV処理技術の向上に伴い、塗装がより硬くなり普通のワックスが密着しにくくなってきました。そこでワックスメーカーはその対応としてUV加工したフローリングでも密着性の高いフローリング専用ワックスを開発・発売しました。

耐水性

シンク前やお風呂の入り口・洗面所など水がかかる場所を想定し、ある程度水に耐えられるように作りました。

ワックスを塗ってよい床材か分からない時は

株式会社リンレイ様が 床材Labo. というページを開設しています。床材メーカーや品番から詳細情報を調べることができます。

クッションフロアについて

クッションフロアについて

クッションフロア向けのワックスとは?

特にクッションフロア向けのワックスはありませんが、樹脂ワックスの密着性が少し悪いため、密着性の高い下地剤を塗布するか、密着性が高いフローリング用樹脂ワックスがおすすめです。

体育館等に適した耐スリップ特性

体育館等に適した耐スリップ特性

運動に最適なスリップ特性

体育館等のスポーツ施設の床材には主に「ウレタン樹脂塗装」された木材が施工されています。その激しい運動を前提とした環境においては、床面が「滑っても」「滑りにくくても」危険を伴うため、運動に最適なスリップ耐性を考慮し施工されています。体育館用ワックスはそのスリップ耐性を損なうことなく、安全な環境を保てるように設計されています。

ウレタン塗料と樹脂ワックス

ウレタン塗料と樹脂ワックス

手間がかかる分、耐水性・強度が違う

ほとんどの学校の体育館を引き渡す際に床に塗られているのが、「ウレタン塗料」です。樹脂ワックスに比べてツヤが良く、耐水性もあり強度が全く違います。ただ、樹脂ワックスのように手軽に剥離ができません。ウレタンを剥離するには、メッシュパッドで削るか剥離剤を塗りやわらかくなったところをケレンで削り取るしかありません。ウレタン塗料を塗るときは時間を掛けて丁寧におこなってください。

ポリッシャーとバフィングマシンの違い

ポリッシャーとバフィングマシンの違い

ポリッシャー(写真:左)

ブラシやパッドをつけて、主に床の洗浄やワックスの剥離作業に使用します。

バフィングマシン(写真:右)

ポリッシャーの約10倍(1分間で約2,000回転)のスピードで回転し、ワックス皮膜に熱を伝えて硬くし、長期間持続させるための機械です。

ドライメンテナンスとは

ドライメンテナンスとは

ドライメンテナンスの利点

高光沢が得られ、クリーン感・高級感が漂います。数日に一度、高速バフィングすることで光沢感が維持できます。日常のお手入れが楽で、洗浄や剥離作業の頻度が少なくなります。

ドライメンテナンンス手順

1.洗浄・ワックス塗布
ドライメンテナンス対応の高濃度樹脂ワックスを4〜5層塗布して完全に乾燥させます。
2.バフィング作業(バフ掛け)
高速回転(1,500〜2,000回転)のバフィングマシンでバフ掛けをします。
3.日常メンテナンス
土砂・埃などを取り除いて水拭きをし、バフ掛けをするだけでツヤを復元。洗浄作業やワックスの剥離作業を極力少なくすることができます。

リノリウム床

リノリウム床

リノリウムとは

亜麻仁油を酸化重合させたものに、樹脂類・コルク粉などを加えて麻布に塗りつけたもの。耐火性・弾性があり、床仕上げ材などに使用されます。

リノリウム床で注意すること

リノリウム床はアルカリ性の洗剤・剥離剤では変色します。必ず中性の洗剤や剥離剤を使用してください。また、ワックスも中性剥離剤で溶解できるタイプを塗布してください。

コンクリート用ワックス

コンクリート用ワックス

コンクリート用ワックス(コート剤)とは

床用ワックスと根本的に違うのは、「光沢」が目的ではないということです。コンクリートや多孔性の素材の床から発生する粉じんを抑え、室内の空中に浮いて飛び散ったり、他のものに付着するのを防ぐと同時に水、薬品、油などによる浸食から床を守ります。

床暖房専用ワックスってあるの?

床暖房専用ワックスってあるの?

床暖房専用ワックスは特にありません。

以下の点に注意して作業をおこなってください。
  • 床材に合ったワックスを使用する。
  • 電源を切り、冷めてから作業する。

樹脂ワックス・半(セミ)樹脂ワックス・水性ワックスの違い

樹脂ワックス・半(セミ)樹脂ワックス・水性ワックスの違い

樹脂ワックス(写真:上)

主成分が合成樹脂で、塗膜が非常に硬く光沢があり、水に強く耐洗剤性・耐汚染性に優れ、滑りにくいです。剥離作業には剥離剤を使用します。

半(セミ)樹脂ワックス(写真:左下)

主成分は樹脂ですが、床洗浄剤で剥離できる成分を使用しています。

水性ワックス(写真:右下)

主成分はロウです。塗った後に乾拭きが必要で、塗布表面は滑りやすいです。剥離は床洗浄剤で簡単にできます。

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